As you like

Saturday, September 24, 2016

販売作品の依頼について

最近話題になっている件について、少し書かせていただきます。
よくご存知ない方もおられると思うのですが…。
極力、客観的な視点で書けたらとは思います。誰が悪いかを言いたいのではないので。

あるサークルさんから、ご依頼をいただきました。
なかなか解読が難しかったのですが、まとめてみます。

・新人発掘を目的としている
・声優さんが自分からやりたい役をプレゼンできる場にしたい
・決まった世界観の中で、キャラクター設定から名前まで全て自由
・喘ぎ等30分、台詞アドリブ4分、フリートーク5分
・報酬2,000円
・納品音声は、ピッチ変更・切り貼り等は声優に連絡無く行えることとする

という感じでしょうか。
頑張れば、その後いろんな企画に起用しますよ、というようなことが書いてありました。

これを、どう捉えるかは本当に声優さんの自由だと思います。
これをチャンスだと考え、自分の得意分野でチャレンジされるのも良いでしょう。実際参加されている声優さんを悪く言うつもりは全くありません。

私は、まずこのご依頼と、このサークルさんの世界観・作品ともに、ピンと来なかった…というか、私の知らない世界で展開されているようなイメージを持ってしまって、理解が難しかったので、これは合わないということだな、と思って、お断りさせていただきました。

料金設定をどう見るかは、人それぞれです。
私も、これがとても面白いと思ったら、やっていたと思います。
ただ「合わない」と思ったので、やんわりとお断りさせていただきました。

そうしましたら、捉え方によっては「これって馬鹿にされてるのかな?」と思ってしまうようなお返事で再度参加を促されたので、ああこれは完全に合わない方なんだなと思い、再度きっぱりとお断りさせていただきました。
私の関わりはここで終わりです。

このサークルさんに対して、とても怒っておられる声優さんが居て、その方とこのサークルさんとであれこれ騒動になっています。

これについて、これから依頼しようとする制作者さんが萎縮するとか、音声作品が悪く思われるとか、そういう意見を言う方が居るのですが…そうではないと思います。

初めて声優さんに依頼される方は、確かに緊張すると思います。
声優さんも、慣れた方も居れば、活動し始めたばかりの方も居るでしょう。

どういうふうに依頼しないといけないとか、どういうふうにお返事しないといけないとか、人それぞれいろんな思いがあると思います。

ただ、私はしごく簡単な話だと思うんです。

『相手をちゃんと見る。敬う』

それだけ。

あとは、事実がねじ曲がって伝わらないように、契約部分は単純かつ明瞭に。

何も怖いことはありません。
作品を作りたい! 形にしたい! と思うのはすごく貴いことだし、それに参加できるのは嬉しいです。
一緒に作りたい、というのも、良いと思う。ただそのときは、ちゃんと製作に声優さんが関わっていることも、勿論表記しないといけないと思いますけどね。

残念ながら今回のサークルさんは、私の活動を「見て」「評価」はしてくださっていましたが、認めては下さって居なかったように感じましたので、私はお断りしました。
それ以後、特に問題はありませんでした。

合わないと思ったら断ったら良い。声優さんも、どうぞご無理をされませんように。
そこで無理をしてしまうのは、声優さんにとっても、サークルさんにとっても良くないと思います。

依頼は何も怖いことはないので、お互いを大切に、作品を作りましょう。

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